先日、大学の先生とお話をしていた際、「親から『校外学習はクマが出るから危険だ』と連絡があり、授業が中止になった」という出来事を伺いました。最近は熊のニュースも多いので「また熊か…」と思いつつも、大学生になっても親がここまで関わるのかと驚かされました。
とはいえ、私自身も胸を張って「過干渉ではなかった」と言い切れるかというと、そうでもありません。息子が高校生の頃、バイト代が未払いだと知って、思わずお店に苦情の電話をしたことがありました。振り返ると、親が子どもに過干渉にならずにいることは、思っている以上に難しいものだと感じます。
過干渉とは「必要以上に関わり、一般的な限度を超えて干渉すること」。子育ての場面では、親の希望や価値観を、子どもの気持ちや人格を十分に考えずに押し付けてしまうことを指します。
親としては「しっかり見守っているつもり」でも、度が過ぎると、子どもは自分で考えたり行動したりする力が弱まってしまいます。右の過干渉のチェックリストを使い、各ご家庭で、時々振り返ってみるのも良いかもしれません。
一方で、よく混同されるのが「過保護」です。
過保護とは、子どもの望みを満たしてあげることですが、望みが「物」ではなく 「一緒に遊びたい」「一緒に出かけたい」といった“気持ち”に関わるものであれば、親ができる範囲で応えてあげることは、むしろ子どもの自立心を育てます。親が守るべきなのは、物を与えることではなく「心を守ること」になります。
1年の締めくくりに、日々の子どもとの関わり方を少し振り返ってみるのも良い機会かもしれません。完璧な親である必要はありませんが、子どもの成長を信じ、必要なときにそっと背中を押せる存在でありたいですね。

