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おんぶと抱っこ|2015年12月

 先月号11月園だよりの中で「三歳児神話」について触れました。安倍首相の子育て政策論の中に育児休業3年取って抱っこをしまくれるようにとの趣旨の発言があった。この首相の発言ではからずも「三歳児神話」が50歳代以上の人達にはある程度定着していると想像される。

 昭和中頃までの外出時の母親の幼い子どもの扱い方は、ほとんどが乳母車を使用するかおんぶだった。そのおんぶは寒い季節には「ねんねこ」と言った大型の半纏(はんてん・うわぎ)ですっぽりおおって暖かそうだった。それが今では「おんぶ」姿を見かける事が本当に少なくなり、たまに出会っても「ねんねこ」にお目にかかることはまずなくなった。

 70年前の第二次世界大戦の敗戦を契機に日本人の生活様式はあらゆる点で大きく様変わりした。赤ん坊の扱い方が背中のおんぶから前抱きの抱っこに変わったこともその一つだ。専用の抱っこ紐で抱っこする習慣はもともと日本にはなかった。

 戦後、米国軍家族やその他の外国人が多く日本国内に住むようになると当然外国の生活様式を数多く目にするようになる。かれらが当たり前のように子ども達を抱っこしている。そんな影響もあってか今さらながら抱っこが圧倒的に多いのに気付かされる。抱っこかおんぶかなどと云々する必要がないほど圧倒的に抱っこが多い。

 聖母マリアがわが子キリストを胸の前で抱きしめてじっと寝顔を見つめる構図はあまりにも有名だ。それが聖母でなくとも、普通の母親がじっとわが子の安心しきった寝顔に見入る姿はそのまま絵になる。そのような絵の影響もあって西欧では前抱きが主流になったではと思いたくもなる。

 抱っこ結構。大いに抱っこしまくればよろしい。ただ抱っこ一辺倒だけでなく、おんぶのよさにも承知していてほしい。それなりに使い分けることも考えてみてはどうかと言いたい。抱っことおんぶの違いを念頭に、時に合わせて使い分ける利口なお母さんがいてもいいのではないでしょうか。

 まず抱っこで気になる点が幾つかある。 まず、①一人のこどもしかみれない。 ②足元の見通しが悪くなり歩行中つまづく危険性が高い。③両手がほとんど使えない。 ④母親が前かがみになった時、例えば靴先を揃えたり、物を拾い上げようとすると子どもがすっぽり抜け落ちて頭から真っ逆様になり頭部に大けがをする、実際この事故は結構発生し死亡もある。 ⑤子どもとの接触ふれあいが過剰になる、等々がある。

 おんぶについて考えてみる。おんぶの利点は何と言っても両手が使える事だ。子どもをおんぶしながら炊事をしたり、洗いものをしたり、後片付けをしたりと普通に近い状態で別な作業が出来る事だ。母の背中で母親のぬくもりを全身にうけながら安心して眠る、なんと素晴らしいことだろう。昔からのやり方で見慣れているからダサいのだろうか。

 抱っこも大いに結構だが、おんぶの利点と効用についても見直して、時には使い分けてみては如何でしょうか。

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 保護者の皆様の暖かいご協力の元で11月7日(土)本年度の「バザー・作品展、好天にもめぐまれ無事に楽しく終わることが出来ました。厚く御礼申し上げます。

 右写真は各組それぞれ一人一人が松ぼっくりを素材にして、各組の動物をイメージした人形を造り、五階建ての家に並べてみました。

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≪11月13日(金):こあら・うさぎ・ぱんだ・ぞう組:こんぴら神社七五三宮参り≫

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 ずいぶんおかたい名前の団体の皆様が11月9日(月)に来園されました。同会は基本的人権問題を地域の皆さんから相談を受けたり、その解決のお手伝いをしたり,いじめやDV(家庭内暴力)などの問題を一緒に考えたり、ときには 法務局と協力して被害者を助けたり、人権問題について地域の皆さんに関心を持ってもらえるような活動を行っています。その一端として地域に親しんでもらうための活動として、保育園や施設を訪問、球根を園児とともに植えたり紙芝居等を通して人権意識を高める事がねらいです。

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 11月27日(金)、園内遊戯室で、ぞう・ぱんだ組の皆さんによる「縄跳び大会」を実施しました。この一ヶ月の休み時間、壁に毎日の記録をつけながら練習に励みました。

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