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匕首・あいくち|2019年8月

 テレビ番組の漢字問題のようで恐縮ですが、見出しの文字がさっと読める方は相当な漢字通です。匕首とは小型の刀のことですが、護身用に懐(ふところ)に入れて持ち歩いたりしたことから「懐刀・かいとう」と呼んだりもします。鍔(つば)が無いため鞘(さや)と柄(つか)の部分がぴったりとするので、合い口がよい、そんなことから匕首となったようです。お酒なども好みにぴったりすることから口当たりが好い、合い口がよいとなります。

 匕首の 匕の字に口編を付けると叱る(しかる)になります。子育て問題として、今回は「叱る」と「怒る」を考えてみましょう。

 怒ると叱るとはどう違うのでしょうか? 国語辞典「広辞苑」は「怒る」については→腹をたてるとあり、叱るは(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめ戒めるとあります。補足すると怒るは感情的に高まった状態で感情を音声や言葉を荒げて相手にぶつける行為であり、叱るは怒る感情を抑えて冷静に教示的になぜその行為がいけないかを説明をしながら相手に理解と同意を得ることです。

 子育てに際して叱ることの意味を考えてみましょう。

 叱るとは前述のように目上、先輩、保護者が目下の後輩に間違ったあるいは危険な行為や方法が認められた場合それを指摘し正しいやり方を教示することです。叱ることは先輩や目上の立場の人にとって有用な行為であり後輩にとっては有益なことなのです。

 しかし、現実には叱るも怒るも一緒くたにほとんど同じ感覚で使われるかあるいは受け止められていることが多いのではないでしょうか?それと言うのも叱るときは、どうしても感情的になりやすく怒り口調になりがちだからです。

 動物の親子の場合を想定しましょう。草食動物はまず食べて安全有益な草とそうでない有害有毒なものとを見分ける必要があります。それと同時に危険な天敵から身を守り逃れる方法を身につけなければなりません。それを教えるのは親の大切な役割です。またそれをしっかりと学び忠実に守ることが子どもたち自身が成長できるどうかその動物一家が存続できるかどうかの大切な条件です。

 動物たちとは異なる人間一家にとってはまず叱ると怒るを一緒くたにしないで、必ず区別して人生の先輩として後輩に接し教え示すことを心掛けたいものです。

 子どもを怒ったり叱ったりすることはしないでその子の長所をほめてほめて育てる主義ですと、主張する方がいますがそれはそれでわかりますが、はたしてそれだけでいいものでしょうか?

 2~3歳児の段階でその子の基礎的な根性・性根が形成されるといわれております。その形成に上手な叱り方が大きな役割をはたしてくれるのではないでしょうか‥。

 まず叱る際は出来るだけ感情的にならないことです。指摘する内容を確実に子どもに伝え理解させ、その正しいやり方を示すことです。なぜ叱られているのかを子どもなりに納得してもらうことを心掛けることです。まず、危険な行為、嘘をつかないこと、人の物を取らないことなどをきちんと教えましょう。

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納涼お楽しみ会

 7月最終金曜日は毎年納涼お楽しみ会の定例日。この行事は年長のぞう組さんだけの想い出づくりのお楽しみ会で、夕食調理準備のお手伝いしたり、食事は自分たちで手巻き寿司を巻いたりして楽しみ、その後、グループに分かれて保育士同伴で夜の町を探検気分で散歩、信濃川河畔の消防署で集合、夜の信濃川雰囲気を楽しんだりしました。