異常な暑さもようやく過ぎ去り、日中もずいぶん過ごしやすくなりました。行楽シーズン到来、保育園でも今週末は芋ほり遠足、来週は運動会と行事が目白押しです。
イベントが増えると待ち合わせの機会も増えます。「じゃあ8時10分前に〇〇に集合ね。」今まで何の疑いもなく使ってきたこの8時10分前、という表現。ところが最近「7:50」と受け取る人と「8:09」と受け取る人がいる、この事実を知ってとても驚きました。
素直に読むなら確かに8:10の前で8時9分と解釈もできるのですが、この表現を使うであろう場面を考えると「8:00」の10分前、と自然に受け取るのは私が昭和世代だからでしょうか。
おぼろげな記憶をたどると、この〇時○分前という時刻の表現は小学校の低学年頃に授業で習ったはず・・・と思って調べると、やはり今も小学校2学年で習う内容で間違いないことが分かりました。
今では時刻を時計の針の位置で読むよりもデジタル表示で見る機会が圧倒的に増えました。少なくともこのような時代の流れ、環境の変化が8時10分前を8時9分と捉える人を増やした、と言っても過言ではないと思います。
ただ学校の授業で習うことは誰もが共通の認識を持つための社会のルールでもあるのです。学校で習ったことが浸透していない事実も問題ですが、誤った解釈をも多様性といったような言葉で「それもありだ」と認めてしまう、間違いを指摘しにくい世の中になっているという点です。本人に良かれと思って言ったこともハラスメントと言われかねない。それが面倒でつい黙ってしまう、なんとも残念な世の中になってしまったと感じるのは私だけでしょうか。
ちなみに、この表現は英語ではten to eightと言い、ドイツ語やスペイン語、ポルトガル語や中国語など他の言語でも広く存在します。ではこれら言語の国で日本と同じような解釈の違いが生じているか?というと今のところ起きていないようです。文法的にも誤解が生じにくいのだと思いますが、ある一時点を軸にその前後で時間を表現するという感覚は決して日本固有のものではない、ということです。
これから時間の約束をする際は、〇時10分前という表現だと誤解が生じる可能性がある、という認識を持っていくより他にないのでしょうか。

