月別アーカイブ: 2022年7月

男性の育児休業|2022年8月

今から5年ほど前のことです。職場で初めて男性社員が育児休暇を取得しました。彼は初めての子どもの出産に合わせて3か月の育児休暇を申請していました。でも上司はじめ周囲の社員の態度は冷ややかなものでした。「俺たちの時代にはそんなもん無かったよ、世の中ずいぶん変わったもんだね~。」「3か月も休み取るなんて、本当に迷惑だわ。」そんな周囲の言葉などはものともせず、彼はきっちり3か月間の育児休暇を終えて職場に復帰してきました。私は戻ってきた彼に「どうだった?子育て、大変だった?」と聞くと、いつもぶっきらぼうで笑った顔などほとんど見せたことがなかった彼が照れ笑いしながら「いやぁ、大変でしたよ、想像以上に。でもいい経験でした。」と答えてくれたのでした。彼の子育て体験は試練だったかもしれませんが、その表情には以前にはなかった自信と余裕のようなものが感じられ、人としての成長ぶりが垣間見えたのでした。出産後の育児休業と言えば、一昔前までは出産をする女性に向けた制度でしたが、こうして男性も育児を体験できるなんて素晴らしい世の中になったものだな、と『寿退社』がまだ一般的だった時代に世に出た私は、しばし感慨にひたったのでした。

厚生労働省の後押しもあって、最近では多くの企業で男性社員に向けた育児休業制度が取り入れられています。しかしその実態はなかなか難しいものがあるようです。

『とるだけ育休』という言葉があるようです。育休が取りたいのにその制度が職場にない人もたくさんいる中で、育休制度のある職場、そして理解ある同僚、上司にも恵まれ、晴れて育児休業を取得してくれた夫が、家にいても育児どころか何もしてくれない、むしろ夫の世話が増えて大変、早く職場復帰して欲しい、等々本来の育児休業の目的が果たせていないのが『とるだけ育休』と呼ばれるものです。ある調査では育児休業を取得した男性のうち3人に1人は一日のうちの家事育児に充てた時間が2時間以下だそうです。

「夫は子どもが小さかったころは毎日定時に仕事を切り上げて、毎晩子どもをお風呂に入れてくれた。それが何よりも助かった。」先日そんな話をしてくれたママさんがいました。確かに男性の大きな手だと、赤ちゃんをお風呂に入れるのも楽です。たとえ育休が取れなかったとしても、育児に参加・協力することはできるようです。逆に育児休暇が取得できても、無計画だとただの長期休暇『とるだけ育休』になって、かえってママの負担やストレスを増やしてしまうので、育休に入る前からしっかりと準備、計画が必要なようです。

職員紹介のコーナー|2022年8月

今月はひよこ組担任の青木先生です。青木先生は2000年の春から赤沢保育園で働いているベテラン先生です。

好きなこと:絵を観たり、描くことが好きなので、美術館で原画展をやっていると観に行きます。家族は趣味・部活・遊びと忙しく過ごしているので、私も自分の時間を充実させるべく、良い休日の過ごし方を模索中です。

特技(?):昔からカメが好きで飼っていて、オス・メスを見分けることができます。

すっかり自分時間を楽しみすぎるようになった娘に『もうっっ!!!』と口をとがらせる毎日。「ママ~」と抱っこしていた日々がとても尊い時間だったんだと今更ながら思います。我が子とも、園の子どもたちとも、たくさんの経験をして一緒に成長していけたらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

ダーニングとピリカ|2022年7月

 先月に引き続き、今月も SDGs にまつわるお話をしようと思います。
 さて、SD Gs については多少の理解は深まったけれど、では個人として何ができるのだろう、 何から始めたら良いのだろう、と思っている方もいらっしゃると思います。今日は個人でも気軽に始められそうな SDGs 活動を二つご紹介したいと思います。

 最近「ダーニング」という言葉を知りました。ご存じの方もいるかと思いますが、ダーニングとは、穴が開いたり擦り切れてしまった衣服を補修する方法で、古く からヨーロッパを中心に行われてきた技法です。ダーニングには主に二通りのや り方があるようで、一つはその衣服の色と同じ糸で目立たないように補修する 方法と、もう一つは逆に目立つ色をいくつも使い、繕った跡をその衣服の新た な個性として生かす方法です。最近にわかに巷ではやっているのは後者の方 で、装飾ダーニングと呼ばれています。私も見様見真似でやってみましたが、 これがなかなか面白いのです。機会があればワークショップなどに参加して基 礎からダーニングの方法を習ってみたいものです。ダーニングは趣味としての楽 しみも味わえますが、何よりも傷んでしまった衣服に再び命を吹き込み『捨てる』以外の選択肢を与えられるのはすばらしいことではないでしょうか。

 これからの季節、海水浴やキャンプに行く機会も増えてくることと思いますが、砂浜やキャンプ場などでポイ捨てされたゴミを見て不快な気分になった経験は 誰でも一度はあるかと思います。けれど不快に思うだけでなかなか『拾う』という行動にまでは及びません。ゴミ拾いはボランティア活動などのきっかけや一緒にやる仲間がいないと、個人ではなかなか『 拾う』勇気が持てないものです。でも「ピリカ」はグループでのイベントはもちろん、個人のごみ拾いもサポートしてくれるアプリで、自分が拾ったごみの情報をピリカのアプリを使って投稿することで、世界中で拾われたごみのカウントに自分の拾ったごみの数が加算される仕組みになっています。ボランティア活動は決して誰かに見てもらい褒められることを前提として行うものでは無いけれど、人知れずひっそりやるのもむなしいものです。ポイ捨てされるごみが無くなってくれることが一番ですが、日常生活の中で「ごみを見つけたら拾って捨てる」習慣が世界中の人々に広がれば、将来の地球は少しずつきれいになっていくことでしょう。

職員紹介のコーナー|2022年7月

今月はこの春から赤沢保育園で働き始めた栗原先生です。

好きなもの: すじこ、 野球観戦( ソフトバンク、 高校野球) 、ピアノ、犬(ミニチュアダックス飼ってます)、服を買うこと

将来の夢:結婚して幸せな家庭築くこと、旅行(国内なら沖縄、九州、四国、海外ならカリフォルニアディズニーランド、ハワイ、イタリア、韓国)

 保育士としてこの春から実際に働き始め、教育実習という短期間ではわからなかった子どもたちの成長をこの目で見ることができ、とても楽しいです。
 『こないだまでは立てなかったのに今日は歩けるようになった』『いつの間にかスプーンでごはんが食べられようになった』といった子どもたちの成長の速さには驚かされます。
かわいい子どもたちに囲まれて毎日がすごく楽しく充実しています。子どもの頃、年の離れた従兄のお世話をするのが楽しくて保育士を志しました。赤沢保育園に実習に来て、実際に保育の現場を体験し、より一層保育士になりたい気持ちが高まりました。
赤沢保育園に通っているみなさんへ、 毎日元気に保育園に来てくれるだけで嬉しいです。待っています!