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僥倖 望外 茫洋|2017年8月

 いきなり漢字熟語の羅列で恐縮ですが読みはそれぞれ ギョウコウ・ボウガイ・ボウヨウとなります。先月の園だよりで取り上げたプロ将棋界に中学生デビューした藤井聡太四段の活躍が全国的な話題となりました。

 実は彼がマスコミ取材とのやり取りに上記の言葉が彼の口から使用されていたのでした。

 取材に対するかれの応答の中で、連勝も僥倖(思いがけない幸せ)であり、望外(予想以上の幸運)な結果であり、いずれの一局もその初めは茫洋(海のように広々と果てしないこと)としているものだと、とにかく謙虚な話しぶりに驚きました。しかも中学3年生で上記のような単語が自然に口をついて出るのにはさらに驚きました。日頃よほどの読書を重ねていることが察しられ、彼の教養の厚みに一段と奥深いものを感じます。

 藤井四段が五歳の時に祖父母がたまたま将棋の入門セットを与えたらそれをすぐに理解し、たちまち祖父母も打ち負かすようになった。これでバッチリと彼の体内にスイッチがはいったのですね。将棋という一定の条件ルールのもとでは年齢や体格の違いに一切関係なく勝ち負けが決まる、五歳の子どもでも相手が祖父母であれ両親であれ他人であれ教養・社会経験と関係なく同列に勝負が決まる。一定のルールのもとで技を競って勝敗決めること、言ってみればそこはそれなりの一つの世界です。将棋することでそれまでの幼児の世界から一段と異なる成長段階(世界)に突入したのですね。

 今後の活躍には目が離せなくなり楽しみです。

 さて、それはそれとしてこの藤井四段の話題をキッカケに将棋を始めてみませんか!

 お父さんと娘さん、お母さんと息子さん,お祖父さんとお孫さん、お姉さんと弟さん、などなどのそんな組み合わせで将棋盤を囲んで一家でトーナメント戦など、思ってみるだけでも和やかなものを楽しいものを感じませんか!

 半世紀以上前の昭和の初め頃の園長の思い出話で恐縮ですが、将棋となると実は父と将棋をとおしてのひとときが懐かしく思い出されます。

 父からは最初からの手ほどきを受けました。それが何歳の時だったか正確に思い出せません、小学校2~3年生の頃だったでしょうか。一つ一つの駒の動きや機能や将棋のルール等を教わりました。夕方になるとご近所の将棋好きな方が週に2~3人は遊びに来られました。父はこの近所では結構強かったようです。小学校高学年頃には何とか勝負になった記憶があります。

 今思い出してみると当時将棋は現在よりも明らかに盛んでした。夏の蒸し暑い夕方になると通りに面した家々の前は、当時はテレビや空調冷房はもちろんスマホもなかったので蚊取り線香の香りの立ち込める家の軒先は、ウチワ片手の夕涼みの人々がぞろぞろ目につきました。そして町内のあちこちに腰掛をを持ち出して将棋を楽しむ人の風景は普通に見られました。天の川の美しい星が空いっぱいに輝いていました。牽牛も織女もはっきりと見えました。今の新潟ではそんな光景は別世界の話になりました。

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 毎年7月の最終金曜日の夕方、年長児の皆さんの園生活での楽しい想い出のために普段とは一味違った趣向を体験してもらったりする「夕涼み会を」催しております。これまでは礎消防署さんをたずねたりして夜の街探検などがメインでしたが、今回7月28日は消防署が移転した関係もあって、園内だけでの行事jになりました。

 今回は、まず年長児の皆さんには帰宅してもらい、その後5時半までに再登園していただきました(都合つかない方はそのまま在園)。

 夕食はセルフで自分の食事を盛り付け、焼きそばその他を楽しんでいただきました。その後暗くなった2階の保育室を”お化け屋敷”に見立てて肝試し体験。職員のお化け仮装(右写真)の怖さでホントに泣き出す子も出ました。

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