三つ子の魂(たましい)|2016年4月

 保育園の一年を通しての園児の出入移動は、卒園は3月一斉ですが入園は学校のように4月一斉とは限りません。とはいえ、やはり4月は新しい園児との出会い入園する人数は普段の月よりは多いようです。

 その入園児の年齢をみると近年0歳~1歳児が断然多くなりました。それというのも最近の少子化の傾向がますます顕著になり、このままでは日本の将来の国勢の衰退が避けられないとの認識と気運がたかまり、制度もどんどん整備されてきました。そして国全体が女性の出産や子育てに対する取り組む姿勢が前向きになり子育てと職業勤務を両立するために保育園を利用することが一般的に具体的になってきました。

 国の姿勢が子育てしやすいように法律、制度、予算等の整備対応が進むと同時に、各企業においても、保育園を利用しながら子育てと職業を両立継続する家庭が当たり前になってきたことに、認識理解対応が進んできました。

 「保育園落ちた、日本死ね」と叫んだブログが匿名ながらも連日マスコミや国会の論争の話題になっている。保育園問題が今ほど国を挙げての話題関心の中心になったことはない。関心になること自体、保育園当事者としてありがたいことですが、現状はちょっと極端過ぎることが気になります。

 さて表題の「三つ子の魂」ですが、この格言は「百までも」と続くことはご存じのとおり。三つ子とは三歳児のことを指しますが、この場合日本古来の数え方ですから、現在風に数えるならば二歳児のこと。 二歳の時までに備わったその子どもの特質性格は百歳になっても変わらないということです。

 75年ほど前に亡くなりましたが、オーストリアの著名な精神科医であり精神分析学者だったジグムント・フロイドが、人の性格や性向は無意識の時期に形成され、人の行動の本質は、無意識における行為の中に実はその本音本心が見いだせるのではと説いた。さらにその本音・本心は無意識の時期に形成される。その時期は1~2歳の時期になる。もっと別な言い方をするなら乳離れの時期その後のおむつ離れの時期にあたるのでは‥。赤沢保育園のひよこ組の時です。

 今更古典的なフロイドかもしれませんが、人の本質は昔も今も変わってはいない。古典から新たな視点がみつかるかも‥。

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 第125回卒園式: さる3月26日(土)、無事に15名の卒園児が元気よくそれぞれの思い出とともに赤沢保育園を卒園しました。将来は宇宙飛行士か、プロスボーツ選手等々かも。いずれにしろ健康第一、時々元気な顔を見せてください。下の卒園児全員の顔イラスト入りTシャツとポスターを園長宛にプレゼント、感謝、感謝です。ありがとうございました。

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保育園前の小出自転車店店主の小出元二さん(80)、突然亡くなられました。

 3月19日(土)夕方7時ころ、自転車で買い物帰りの園長、玄関前の階段で自転車を上げるのにもたもたしているところを気さくにおしあげてくれました。それから数時間後に急病で亡くなられたのです。

 「世の中一寸先闇」とはよく言いますが、それにしても‥、あんまりのことで、今でも信じられません。

 保育園前で永年園児たちの通園を見守って下さいました。そんなご近所縁もあって保育園の役員もお願いし快くご協力していただきました。本当にありがとうございました。こころからご冥福をお祈り申し上げます。

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