福澤諭吉の「心訓七則」|2014年2月

 年があらたまって早一ヶ月が過ぎます。さて昨年はどんな事を書いたかと時にはふり返ります。昨年2月はNHKの大河ドラマ「八重の桜」にヒントを得て会津藩校日新館の校則「什の掟・じゅうのおきて・ならぬ事はなりませぬ」を紹介いたしました。また、一昨年は中国古代の学者韓非子の言「厳家に悍慮無くして慈母に敗子あり」、厳しさも優しさも程ほどにしないと子どもはダメになるとの言葉にふれました。いずれも子育て真っ最中の皆さんのご参考になればの心意からです。

 さて表題の福澤諭吉は一万円札の肖像でよく知られております。福澤諭吉は江戸時代後期、天保5年(1834)大分県の中津藩士の家に生れ、始め蘭学・英学を学び、江戸末期・明治期の文明開化に大きく寄与した啓蒙思想家・教育者、現在の慶應義塾大学の基礎を築きました。
 著書「学問のすすめ」の書き出し冒頭の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」、万人生まれながらにして平等との記述は多くの人が一度は耳にされたことがあるかとおもいます。

 その偉大な19世紀の大先達福澤諭吉の「心訓七則」をご紹介します。

 一、 世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事をもつと云うことです

 一、 世の中で一番みじめな事は人間として教養のない事です

 一、 世の中で一番さびしい事はする仕事のない事です

 一、 世の中で一番みにくい事は他人の生活をうらやむ事です

 一、 世の中で一番尊い事は人の為に奉仕して決して恩にきせないことです

 一、 世の中で一番美しいことは全てのものに愛情をもつことです

 一、 世の中で一番悲しい事はうそをつく事です

 近代日本の大先覚者の人生訓はさすがに素晴らしく人の心に響く分かりやすいものがあると感銘をうけました。
 ところがところがです。残念ながらこれは福澤諭吉自身の言葉ではないのです。数十年前からこの「心訓」はどこからか現れたとのこと。この「心訓」の現代風な言葉遣いやそれらしき出典もなく諭吉自身のものではないと慶応大学や出身地大分県立図書館の諭吉研究家ははっきり否定している。その点心残りですが、諭吉を研究する誰かの善意の創作と理解し、その心意・真意するところを味わい噛みしめて下さい。

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大寒(たいかん)

 今年の立春は2月4日(火)。ご存知のように立春は旧暦では新年の一月元日になります。

 立春の前の十五日を旧暦の節句・せっくでは大寒と呼んでおりますが、大寒の時期はご承知のように年間を通して最も寒い気候になります。今年はどうなっているんでしょうか。新潟市はまだ本格的な降雪は一度もありません。今日29日現在積雪ゼロ。記録的な暖冬。立春の日を境に年があらたまります。旧年の邪気(鬼)を払って新年を迎えるために鬼の嫌う豆をまいて鬼を退散させ新しい年を迎えるということです。

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節分豆まき

はこれからですが、27日豆まきに関連するテレビ取材がありその放映予定をおしらせします。

 取材局は日本テレビ、放映予定は31日朝の5.50からの全国ネット「ZIP!」ハテナビコーナー  7:15頃の予定。新潟ではTeNY(4ch)。なお今回の取材はぞう組の皆さんだけです。

 豆まきに使用される豆は園では永年ピーナッツを使用してきました。ピーナッツを使用するのは全国的には北海道と新潟が主で他県では大豆が主体だそうで、なぜ新潟地方がピーナッツを使用するのかを探求する企画とか。他に市内の神社や市場等で取材。

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 新春恒例の石井式漢字かるた大会、今年は第14回を数えます。
 日時は1月11日(土)、場所は中央区上所「新潟ユニゾンプラザ」: 参加者は総数218名。 参加園は三条市きらきら、本成寺、ふじの木、新潟市西区竹の町、秋葉区敬愛、江南区割野、そして中央区赤沢と計7園。 今年も三条の3園に大部分を持って行かれ残念! 赤沢は諺年少で優勝・4位、俳句年長準優勝と健闘。今年はかなり練習を重ねたので期待したのですが、三条に上回れました。

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