≪節分≫|2015年2月

昨年暮れの12月初旬・中旬には二度にわたって30㌢余の降雪があり暖冬予想の気象庁の長期予報も見事に大外れと思われたが予報の修正はなかった。

 立春の前の十五日を旧暦の二十四節気では大寒と呼んで一年で最も寒冷な時期なのだが、今冬の新潟市はどうだろう。その後本格的な降雪もなく、今日29日現在積雪はゼロ。新潟市は記録的な無雪暖冬といえる。

 立春の日を境に旧暦では年があらたまり旧年の邪気(鬼)を追い払って新年を迎えるために鬼の嫌う豆をまいて退散させ新しい年を迎えるというのが「節分の豆まき」。昨年の『園だより2月号』では日本テレビの朝の番組全国ネット[ZIP!]の「ハテナビコーナーの園児達の取材放送予定紹介した。その放送のご記憶の方もおられるかと思います。

 実は今年も年明け早々東京のテレビ局TBS が新潟の子ども達が雪だるまと遊ぶ情景の取材に訪問したいと申し入れがありましたが、せっかくですが雪が全くないのでと辞退いたしました。その電話の頃も今も連日のお天気情報は新潟地方は毎日のように雪を報じている。新潟地方として確かに降雪はあっても新潟市は積雪ゼロと言ってももなかなか信じてくれません。全国放映のための取材申し込みだっただけに残念でした。ほんとに近年の気候はどうなっているのでしょう?

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 「園だより」の中でこれまで数多くの有用な名言・格言などを紹介して参りました。これからもそれは心がけます。

 ことわざはそれが 多くの人にその内容の確かさや当然性に「がってんがってん」と肯定せざるをえない言葉や気持ち、願望等が端的にこめられており、その納得性の高いものが諺(ことわざ)として残ります。別の言い方をするならば「ことわざ」はご先祖の残してくれた「生活の知恵、心の指針」の言葉の塊り、貴重な遺産お宝なのです。

 また俳句かるたは自然や心の動きをもっとも端的に美しく切り取った名句ばかりです。 「かるた大会」で使用している「かるた」は実にその名句・名言の倉庫なのです。

 例えば「諺かるた」の中の一つに「桃栗三年 柿八年」があります。これは、文字通り桃や栗の木は芽生えてから果実をつけるまで三年かかるよ、柿は八年かかるよと言っている。植物の生育するさまの表現がなぜ諺になるのか。桃も栗も実をつけるまで3年を要するかもしれないが3年経てば桃や栗は放っていても大半は実をつけるものだと、それが自然だよと教えている。その時期を早めたり遅くすることは不自然なんだよとも告げている。

 あるいはその三年を早めたり遅らすことは出来るかもしれない、がそれにはそれなり特別な工夫や努力が必要でありそれなりの副作用があることも考えなくてはならない。そのようなことを一々考える事は深読み過ぎではとの思いもあるが、どう深読みするかで諺の意味が成り立つのでは‥。

 この句にはこんな後句があるのをご存じですか。
 「桃栗三年 柿八年 柚子(ユズ)の大バカ十六年」

 「俳句かるた」から一句:
 雪解けて村いっぱいの子どもかな   小林一茶

 一茶は新潟県境に近い雪深い信州柏原の出身、長い冬の間じっと家の中にこもっていた子どもたちが春とともにいっせいに外に飛び出して声を張り上げる、ひっそりしていた村がいっぺんに賑やかになる。

今の日本中がそうありたいですね。

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 新年恒例の石井式漢字かるた新潟県大会、今回は第15回を数えます。

 日時は1月10日(土)午前10時開会、場所は中央区上所「新潟ユニゾンプラザ」:参加者は総数198名。

 参加園は三条市きらきら、本成寺、ふじの木、新潟市西蒲区竹の町、秋葉区敬愛、江南区割野、そして中央区赤沢の計7園。

 今年も三条の3園さんに大部分を持って行かれました。 赤沢は諺年長で準優勝、俳句年長・年中各三位、その他入賞者6名と善戦健闘、今年はかなり練習を重ねましたが残念ながら優勝は全部三条さんでした。

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