園舎の塀 壁画イラスト 14年目のリニューアル|2014年8月

 13年前の卒園児で現在市内の専門学校でイラスト・デザインを勉強中のEM さん、6月下旬から開始の塀のイラストのリ二ューアル作業、7月25日に見事完了、暑い中を頑張ってくださり本当にありがとうございました。

 名前は略称のままでとのご本人のご希望、 E Mさん及び塀の下地造りや制作の補助作業をされたのは彼女の実のお祖父さん。孫娘と祖父のコラボレーション、それだけでも幸せな美しいお話です。同様園にとっても幸せな嬉しくもありがたいことです。

 EMさん、本当にありがとうございました。貴女のこれからのご活躍とご多幸を心から祈ります。

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 7月中旬、たまたまテレビのチャンネルを回したところ「子どもと大人の違い」を話題にした番組に出会った。
 夜のお茶の間時間のその番組は、出演者は若い男女の人気タレントの皆さん、お笑いねらいの他愛のないやりとりや大げさな感はありましたが、それなりになるほどと同感しながらもしばらく眺めた。
 大人と子どもの違いとして、◎自分の気持ちを抑えることが出来ずすぐに感情的になり大声をあげて自己主張にこだわるのは子ども的であり、◎流しの排水口のあのぬらぬらするタマリ箇所に指を突っ込んで洗えるようになれば大人だとか、◎香りの強い生野菜セロリーなどが食べられるようになれば、◎あるいは冷たい牛乳が飲めるようになればとか、◎生ガキやナマコなどのように外観が変わっているものでも食べられるようになれば等々がたとえとして挙がったが軽めながらも一々もっともだ。
 番組途中からだったため番組のねらいについては確認はないが結局辞職した号泣県会議員のあの大泣き振りには俄かに信じられなくて目を疑ったのでは‥、それを受けての大方の反応や関心に問いかけて「大人と子供の違い」を考える番組と解して眺めた。

 「三つ子の魂百までも」: 47歳男のあの大泣きぶりは一体どういうことだろうか、保育園の1~2歳児なら珍しくないかも知れない。しかし、かの元県議氏、地元では進学校として評判の高校から大学を卒業、母親にとって自慢の息子だったようで、母親の息子に対する期待と信頼が極端に緊密だったようだ。周囲の評判はいわゆるマザコン息子だったようだ。長じても母子関係が親密なのは大いに結構なこと。幼少時は皆一様に100%マザコンでスタートするが、成長とともに自立に置き換わっていく。事細かな関係が幾歳になっても幼少時のまま変わらないと問題になる。子どもは自分の判断で決めることができなくなり常に親の指示待ちになってしまう。子どもの親離れそして母親の子離れがうまくいかない場合、「お母ちゃんみんながボクに意地悪して苛めるんだよー」と、議場で泣きだしたんですね。スーパーやデパートのレジの前でひっくり返って駄々をこねる3歳坊やのあれだ。「三つ子の甘えが百までも」になったわけ。

 7月中旬の倉敷市の小5女児行方不明事件には気をもんだ。幼女行方不明事件は悲惨な結末が多いだけに暗い重苦しい思いで見守った。幸い無事に帰宅出来たことにホットしたが、犯人の49歳オヤジが800万円もかけて監禁部屋を準備し、女児を好みに調教して結婚するつもりであり、踏み込んだ警官に「これは妻だ」と答えたそうで。正直、その話には耳を疑った。しかも容疑者は大学院で哲学を学んだとの報道もあり、ますます分からなくなった。

 ゆとりについて: 全てものごとにおいて「ゆとり」は大切であり必要でもある。ゆとりある生活を築くために人は努力しているとも言える。
 しかし、特に経済的「ゆとり」が確保されると生活不安が少なくなり時間的にゆとりが持てるようになる。閑な時間が生じる。曰く、「小人閑居して不善をなす」だ。ひまと金に余裕があるととんでもない事を考える人が生じる場合がある。ノホホンと親の威光・財産で生活していると時代の変化に置き去りにされる。 いろいろな事情があるにしろ、11歳の少女を誘拐して自分好みに仕立てて妻にする‥、などと大学院に学んだ49歳男が本気に考えて準備し実行する‥、聞いているほうの頭が変になりそうだが本人はいたって大真面目なのだ。

 新聞の投書欄に次のようなJ市の高校生の投書が掲載された。原文のままが一番ですが、本人の了解なしですので大意を紹介します。
 『母の苦労に感謝:I市の高校に通っている私は下宿生活をしている。毎日電車で一時間近くかかる通学は大変だ。しかし、私以上に大変なのは私の母親だ。学費だけでなく生活費や下宿代、電車の定期代まで払っているのだから。
 私の家族は母子家庭であり、私が一歳の時に父が亡くなり私を入れて兄弟三人はずっと母の手でそだてられてきた。小学生の時、カゼを引けば仕事の合間をぬって看病してくれた。今思うとすごく迷惑かけたと思う。しかしどんな時でも母は笑顔だった。高校三年生の今、進学選択の岐路にいる。進学は多くの費用が必要だ。母は笑顔で「自分の好きなこと、やりたいことをしなさい」と言ってくれた。悩みぬいた末、進学に向けて勉強中である。大学に進学し、すぐに就職し、その先今まで受けた以上の親孝行をしたいと思う。』
 上記高校生の投書に対して10日後にN市72歳男性より次のような投書が掲載された。
  『先日の投書欄の「母の苦労に感謝」を読んで、同じ境遇だった自分と比較し心底感心した。N市の高校に40分程の汽車通学でした。朝起きると必ず温かい朝食があり、弁当もありました。寒くて暗い日体調の悪い日もあったろうに一年中一日も欠かしたことはありませんでした。そんな苦労に「ありがとう」も言えず、逆に朝寝坊した時は母の行商のための一台しかない自転車を貸してと母をこまらせました。貸したくても貸せない母子家庭の厳しい事情、悲しい目で私を見つめるだけだった母の心情を思いやる気持ちに至らなかった私でした。その母も昨年亡くなりました。今では直接伝えることができません。毎日仏壇に線香ろうそくに感謝の意を込めています。投稿のJ市高校生くん、どうか今の気持ちをずっと持ち続けてください。お母さんはそれだけを望んでいるでしょうし、それが君の出来る最大の親孝行だと思います。』

 ゆとりが少なくぎりぎりになると人は緊張し真剣になります。号泣議員も誘拐オヤジもこんな環境で育てば結構まともな大人になってたかも。

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